おとなPM

毎度毎度、話のわき道にばかり言及しているのも何なので。
「熊とワルツを」を読んだときに印象に残ったのは、「予定」ではなく「予測」を使ってリスクをコントロールしていこうとする態度です。PMの態度として、つい「この作業はN日間で終わるはず(なぜならそういう予定だから)」「N日で終わらないのは作業者が悪い(だからなんとかしろー)」という風に言ってしまいがち、捉えてしまいがちですが、最初から「この作業は、予測の中央値としてはN日かかり、80%の確率でN+3日以内に終わり、20%の確率でN-3日以内に終わる。」と捉えておけばずっとスマートにリスクに対処できる。これを称して、「おとなのプロジェクトマネジメント」というなら、なるほどそうかなと思います。
ただ、「ああ、おとなへの道は厳しいなあ」という思いもあります。作業工数自体を「ん〜、こんなもんだろ!」って感じで算出している場合も多いですから。できるだけ算出根拠を揃えるように努力はしていますが。