最近読んだ本2
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/09/05
- メディア: 新書
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なんつーか、不思議な本。ノウハウ本でも科学入門書でもなく、哲学エッセー的。かといって難解じゃない。
本書のテーマである「脳」整理法とは、情報があふれる時代に生きる私たちの心掛けるべきことであると同時に、脳の中で実際に進行している情報処理のメカニズムのことでもあるのです。
橋本さんのような書評を書くことは僕には望むべくもないので、以下は適当なメモです。
- 人間が世界をとらえる知には2つある。
- 世界知:科学的真理。統計的真理。時間は一律に流れていく(神の時間)。
- 生活知:一人一人の生に密着した知。今が重い(人間の時間)。
- 両者の緊張の間にあるのが偶有性。偶然でもあり、必然でもある。
- 偶然を必然に変える、偶然見つけた求めていなかったものを受容して幸福になる能力(セレンディピティ)を高めるのが重要。
- そのために、不確実性にビビってないで行動しなさい。
- 二つの思考ツール:自分を引っ込めるデタッチメントと、自分が自分がのパフォーマティブ。デタッチメントも使ってみよう。
- 概念が生活知を超えて大きくなる(大文字の概念)と振り回されて危険。主語を置き換えて(僕には、「ロジックをブレイクダウンして」というふうに読めた)自分のそばに引きつけよう。
著者 茂木さんの日記
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