SI業界のビジネスモデルについて寝言を書いてしまった

http://d.hatena.ne.jp/kuranuki/20060116/p1
XPJUG会長の苦悩あふれるエントリに軽々に言及するのも気が引けるのですが・・・

なんで受託開発なんだろ

ちょっと違和感があります。
受託開発って、SIerの都合でやってるんですかね?
SIerにしても、リスクのある受託開発より、確実にキャッシュの入ってくる工数請負の方がうれしいと思うんですが・・・
受託開発にしたいのは、システム開発の費用を早く固定して、ランニングコストを減らしたいという発注側のニーズに合わせたものではないでしょうか。
そう考えると、

そこで、システムを必要としている企業であれば、もはや、SIerなどに頼むのではなく自社で優秀なプログラマーを雇用して、そこで開発をした方が良いのではないだろうか。

というのが一般的になっていくとは考えにくい。人を雇うというのは、ランニングコストの最たるものだから。
でも、比率的には受託開発って減っていくでしょうね。というか減らしていきたい。

受託開発市場のパイを奪うにはどうしたらいんだろ

費用を固定化したいというニーズと、システムを柔軟に開発し、またQoELを高めていけるようなスタイルとを両立できるかっていうと、ちょっと無理っぽい気がする。
となると、いかにして「ランニングコストをかけることのメリット」を感じてもらい、買ってもらう(受託開発市場のパイを奪う)かになるわけだけど、正直、「なんで客はわからないんだ」って議論が多いすぎる気がしてしまう。やっぱ言葉だけじゃわからないよ。
Kent Beckは「Pay per use」というプラクティスを提示してるけど、いきなりそんな冒険はできない。とくに小さい会社だと、体力が持たない。(そういう意味では、大手SIerこそPay per useに挑戦できる位置にいるのかも)
だから、結局工数請負のような形に持ってくのが妥当だと思う。でも、これまでの工数請負と同じでは当然買ってくれない。必ずユーザ企業に利益をもたらすという確信を与えないといけない。確信といったのは、生産性は計測不能だから。
その確信をもたらすのは何でしょうか。実績でしょう。どうやって実績を示しましょうか? ・・・受託開発で。
冗談ではなく、受託開発を工数請負のための営業活動と捉えてもいいのではないでしょうか。もちろん大規模な開発を受託で受けてしまったらダメポですけどね。

何を売ればオフェンシブになれるのかなあ

工数請負」と言っていますが、ほんとは「チーム力」を売りたい。「このチームなら、自分達の利益を出すシステムを開発してくれる」・・・いやいや「この人たちなら、自分達を巻き込んで、自分達の利益を出すシステムを開発してくれるWhole Teamを作ってくれる」という確信に対して対価をいただき、その確信が継続している限り対価をいただき続けるっていう姿にしたいなあ。
それをどうやって実現するの? って聞かれるとすげー苦しい。でもでも、すべては受注側(っていうか我々)の意識改革っつうか行動変革からはじまると信じたいわけですよ。つうか俺、「システム開発屋」から「システム開発チーム力屋」「システム開発チームビルディング屋」になれるようにがんばるよ。
The only person you can actually change is yourself.

ちょっと飛ばしすぎた。今は反省している。でもアップする。