人月ビジネスとか

いまさらなんですが
人月ビジネス、プロダクト、ウェブのサービス : 小野和俊のブログ
ここでいう「人月ビジネス」にかかわってる者としては、正直「人月ビジネス」って言い方が馬鹿にされてるようでちょっとあれなのですが、それはおいといて、

人月ビジネスをやめて、パッケージやサービスに移行したいという話をよく耳にします。

というのがちょっとした驚き。小野さんの挙げられているような失敗ルートは簡単に想像できるというか。
だって、「人月ビジネス」をやめたいのって、おそらく抱えてる人たちを養っていくのがつらくなってくる(人件費は上がるのに単価はあがらない、単価の上がる仕事も探せない)からでしょう。っつうことは、人も組織もそんなには変えたくない。SIerの経営資産なんて、秘伝の奥義とかスーパー生産設備なんてないですからね。
なのに、収益モデルも販売チャネルも全然違うパッケージ/サービスビジネスに行くってのは、素人目にもズレてると思うのですよ。それに、行こうとしてる先にはもう立派な競合が先に経験積んで待ち構えてるわけでしょ。それに、すげえアイデアを抱えた身軽なチャレンジャーもガンガン入ってくる。そら負けますよ。
とすると、「人月ビジネス」の組織が生き残るには、「人月ビジネス」の経験を生かしつつビジネスモデルを進化させるのが近道だと愚考するわけです。数年前からは「上流うんたら」とかPMOとかいうのがこの流れではやった感じだったけど、これははずしたっぽい。僕としては、アジャイル方面に「新人月ビジネス」のヒントというが萌芽があると睨んでるわけでして「人月いくらでイパーイもらってますけど、何か?」的な方向へ非力ながら末端でごちゃごちゃやっていきたいなと考えております。
べつに人月で計算しなくてもいいんですけど。