株で勝つ

ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け

ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け

元は1989年に出版された、アメリカのファンドマネージャが素人向けに書いた株式投資指南。2001年に新版が出て、たぶんその頃に買って一度読んだのを再読。以下、内容と感想が混じっています。

プロは辛いらしい

プロのファンドマネージャにくらべて、素人はいろいろ説明もしなくていいし、株を持たなくてもいいし、勝てる要素はいっぱいあるよ、自由だよ、とのこと。
実際のところ、ファンドマネージャってそんなに「サラリーマン的」に縛られているものなのかしら。いつも成績を上げてなきゃいけないってのは不自由そうだけど。

わかる会社の株を調べろ

消費者として、ビジネスマンとして、身近にあってわかる会社を調べろ。その会社は上場してるのか?
こう言われて、仕事がらみで少しは知ってる業界の会社(会社自体は直接知らない)を調べてみました。結構いろんな会社が上場しているものなんですね。ある程度そういう会社が何で稼いでいるのか、顧客や取引先がどういう会社なのか、といったことがわかるので、アニュアルレポートを読んでもすっと理解できるところが多いですね。でもインサイダー取引になってしまわないように注意が必要ですよね。李下に冠を正さず的な意味でも。

なんでもすぐ買うなよ

銘柄としてどういう特徴を持っているのか、会社のステージは・・・など、「1銘柄につき2〜3時間で調べられる」チェックポイント。
もうちょっとかかりそうな気もしますが、複雑な計算なんかはないのでわかりやすいかも。
で、どういうストーリーを描いているのかはっきりさせろと。がんがん成長していくのか、安定した収益を背景に注目を集めるのを待つか、隠れ資産に注目して乗っ取り屋を待つのか。

いつ売るか?

買ったときのストーリーを考えろ。あるいは、ストーリーが崩れそうなら、売れ。