森嶋通夫氏死去

今更ですが。
森嶋さんの「思想としての近代経済学isbn:4004303214は、非常にすっきりとしてわかりやすい内容で、それまでいろんな経済学史の解説書を読んでもよくわからなかったことが腑に落ちるかんじがありました。
ただ、経済については高い評価を得た森嶋さんですが、政治については苦手だったのか、あるいは心理的な障壁を持っていてあえて越えなかったのか、妙な説を唱えていらしたようですね。(リンク先の記事参照)
「思想としての近代経済学」の中でも、社会科学の客観性にこだわったウェーバーの解説をしながら、近代日本のことになるといきなり主観的な判断が無検証で出てきて面食らってしまうところがありました。