経済学で考える 第18回「日本人は、本当に地方分権を望んでいるのか」(NIKKEI NET BizPlus)

前半は興味深いんだけど、結論がわけわからん。

日本人は、この再分配システムを心から歓迎した。これによって地域間格差はかつてほどではなくなったからだ。日本国憲法について、「米国が日本に押し付けたものだ」と主張する日本人はいる。しかし、この再分配システムが「米国から押し付けられたものだから改革すべきだ」と言う日本人を、私は知らない。

だが地方政府がその選挙民に支出に見合う課税をせず、かつ、その支出を効率的に行うことが可能だろうか。私たちは、地方政府がその予算を「企業が進出しない工業団地」「テナントの入らない商業施設」「船が入港せず巨大な釣堀となっている港」「飛行機の飛ばない空港」「車の走らない道路」など、非効率的な事業につぎ込んでいることを知っている。もちろん、これには非効率な支出を"誘導する"中央政府の責任もある。しかし、地方がこれらの支出を、国からの補助ではなく、自らの選挙民からの税収でまかなっていたらどうなっただろうか。地方は中央政府の"誘導"を断固拒否していただろう。

  私は、シャウプ博士の理想主義を尊敬している。しかし残念ながら、博士の理想主義は戦後の日本においてはうまく機能しなかったと言うほかない。

地域間格差がなくなったのに同じような仕組みで再分配を続けてきたからおかしなことになりました、時代とともに変えなきゃいけなかったのにね、っていうだけの話ではないの?
前半と後半を同じ人が書いてるとは思えない。