会議が「詰問会」になってきたら

会議をしていると、上司が部下を責めたてる「詰問会」になってしまうことがままありますね。しかしこれは生産性が低い。部下が「私が悪かったです。反省しています」と言っても、実際に何かが変わることはほとんどない。参加者もみんなしらけた雰囲気になって終わり。
しかし一方では、現状の何かを変えるために会議をしていることが多いので、できるだけ現状を明らかにして変えたいというのも事実。そこで、現状認識や原因究明をしているつもりが、ついつい問い詰めてしまう。この人の考え方を直接変えれば成果が出る、改善すると約束させれば変化できると思ってしまうけど、そんなことは無理なんですね。わかっていてもやってしまうのは上司という立場にある人の焦りで、それも仕方のないことなんだと思います。でもお互い不幸だし、そんなことに時間を使ってるとそもそも仕事がうまくいかない。
自分の参加してる会議でそういうことが勃発したときに、試していることが二つあります。

  • 具体例を聞く。「最近その失敗をしたのはいつですか? どういう状況で?」と聞いていくと雰囲気が変わることがあります。ホワイトボードに登場人物ややりとりなんかを書いていくともっといいですね。
  • 話題を戻す。 詰問会モードになる前の話題について、「さっきの話に戻っていいですか?」と堂々と聞く。新しい話題に変えるよりも抵抗が少ないです。たいていの場合、詰問を始めたほうもこのままでは会議の成果が出ないとどこかでわかっているので、黙って話題変更に付き合ってくれます。

多くの場合、具体的な事例の話をしているときに「いつも君は・・・」とか一般化して詰問会が始まることが多いので、具体例の話に戻すのが楽でいいと思っています。
詰問している人に対して、「そんなこと言っても仕方ないでしょう」といさめたりするのは逆効果になることがおおいですね。その人も悪気があってやっているわけではないし。
時々、「お前は黙ってろ!」と怒鳴られたり、こちらの努力を無視して大声で詰問が続いたりすることがあるのですが、そういう時は黙って時間の経つのを待つしかないっぽいですね。